マンション共用部の床の大掃除

だいぶ前ですが、飛び飛びで数日かけてマンション共用部の床、ノンスリップシートのクリーニングを2棟実施してきました。機材に問題が発生して、せっかく高価なものを購入したのに大変な思いをした、製造メーカーに対する愚痴ブログみたいになりますが・・・

マンション共用部の床は雨などで濡れても滑ってケガをしないように写真のように凹凸がつけられている床材がほとんどです。

ノンスリップシートといいます。

滑らないのはいいことなのですが、お掃除は大変な床です。凹凸の凹み部分の汚れが取れにくいのです。

昔はナイロンブラシ+手作業で対応していたと思うのですが、最近はステンレスブラシという極細のステンレス線が植えられているブラシがあります。

今回は作業範囲が広いので高価ですがステンレスブラシを購入しました。

ステンレスブラシを使うことによって手作業が大幅に減ると高価でも使用するに値すると思ったからです。

しかし、実際に某メーカーのステンレスブラシを購入して作業するとブレーカーが落ちるのです。

マンション側のブレーカーが落ちると困りますので間にブレーカー付きコンセントを入れているのですがこのコンセントが原因かと思い、工事用コンセント(マンションが大規模改修中)に直接さしてポリッシャーを回すとブレーカーは落ちないのですがポリッシャーの回転速度が今にも止まりそうで、そのまま使用するとモーターが焼き付きそうです。

実際にしばらく回したのですがコゲ臭いにおいとモーターが熱をもってきましたので従来とおりナイロンブラシと手作業用のステンレスブラシで作業することになりました。

1棟目のマンションがこちらの床材です。2棟目が冒頭の写真です。

1棟目のほうが凹凸がありステンレスブラシの抵抗も大きいのはわかりますが、2棟目も同じような状況でステンレスブラシではブレーカーが頻繁に落ちて仕事にならないのです。もちろん使用方法とおりにポリッシャーのタンクは満杯にせず2,3リッターしか入れていませんし床には前もって十分に散水はしております。

製造メーカーも商品を出す前にいくつものノンスリップシートでテストはしているだろうし、私が使用しているのは高速型ポリッシャーでひょっとしたら低速型でないといけないのか?とも思いましたがそういった注意書きはありません。

関東のメーカーなので50ヘルツと60ヘルツの差で、こちら関西のほうが同じ高速型ポリッシャーでも40回転ほど速いのでその分トルクがないのかな?とも色々考えましたが原因がわかりませんでした。

結局、2棟ともナイロンブラシと高圧洗浄、手作業用ステンレスブラシで対応しまして疲労困憊で作業完了しました。

(性格的に自分側に問題があるのではと考えて即座にメーカーに問い合わせしなかったのも悔やまれますが・・・)

作業は終了して施主様からも大変喜んでいただいたのですが、数千円のものならまだしも3万円ほどする品物ですので・・・このまま眠らせておくのはもったいないと思い店舗のヒールマークが多い床を試すも全く歯がたたず・・・

ノンスリップシートもダメ、ハードフロアもダメとくれば使い道がないのでやっと製造メーカーに問い合わせたのです。

ノンスリップシートの写真、作業方法などを記してブレーカーが上がる、モーターが焼き付く寸前であると伝えると数回使用したデモのブラシで試して下さいと!

私からしたら同じものを送ってもらっても結果は同じだと思っていたのですがダメ元で送ってもらうことにしたのです。

そして、現品を確認すると物が同じではないんですね!

デモ分のほうが600gほど重量が軽いこと、一束あたりのステンレスの本数が少なく抵抗が小さく感じました。

テスト洗浄すると問題なく回転するのです!!

私に送られてきたのは試作品では?と思うのです。

商品に製造時のばらつきが多いのか試作品を出荷してしまうほど管理がなっていないのか?のどちらかだと思います。

結局、デモ分をそのまま使用し元の分を返送したのですが、なんの音沙汰もなし。

対応していただいたのが製造メーカーの社長だけに非常に残念です。

作業後の写真です。ナイロンブラシと手作業で対応。

上が当初、送られてきたもの、商品説明には台座はベニアとありましたが樹脂のようで品質は良さそうですが使用できなければ意味なし。

下がデモ分。商品説明通り台座はベニアのよう。

 

上の写真ではわかりにくいですが、下のブラシのほうが植え込み台座が厚いです。

1束あたりのステンレス本数も多く、600gほど重い。約3.2kgと3.8kg、たかが600gと思いますがモーターと接続する部分は軽いほど良いと思います。

もしも、10kgのブラシがあっても正常に回らないと思いますが、適正なブラシの重量、抵抗ならタンクに10kgの水をいれても問題なく回るはずです。

上の写真のほうが1束あたりの本数が多く抵抗が大きいです。

同業者に聞いてもステンレスブラシはもっている人がまわりにはいないので、とてもレアなケースだとは思いますが、ひょっとしたら困っている同業者もいるかもしれませんので書いてみました。

 

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